小豆島へ移住して10年。肥土山（ひとやま）という里山の集落に住み、「HOMEMAKERS」の屋号で農家をしています。島での暮らしに軽トラは欠かせません。畑で収穫した野菜を運んだり、薪ストーブ用の薪を集めたり、イベント出店のための荷物を乗せたりと、毎日何かしらの作業で使っています。収穫したての野菜はぬれたり、土がついていたりしますが、荷台になら気にせず載せられます。大切にきれいに乗るというよりも、ガシガシ使い倒して〝乗りつぶして〟いっているような感じ。

地元の車屋さんから購入したハイゼットトラックは、軽トラでいうと3代目。他の自動車メーカーの軽トラも使ったことはありますが、このハイゼットトラックは車幅が小さめなので、道幅の狭い道路でも走りやすいのがお気に入りです。買ったときにポケモンのシールが貼ってあったので、おじいちゃんとお孫さんが乗っていて貼ったのかな、なんて想像しながらそのまま残してあります。車と人の思い出が詰まっているようで、乗り継いでいくような気持ち。

自転車通学している娘を迎えに行ったとき、荷台に自転車を載せて帰れるのも便利です。そんな風景も、いつか思い出になる日がくるのかな。