- 不具合の内容
車いすに乗ったまま乗降できる福祉車両の電動式昇降リフトにおいて、
- ①昇降用電動モーターの駆動力をリフトの左側に伝えるシャフトの強度が不十分なため、昇降操作を繰り返すと当該シャフトに亀裂が生じるものがあります。そのため、そのまま使用を続けるとシャフトが折損してリフトが左に傾くおそれがあります。
- ②リフトを急な傾斜地等で下降させると、停止位置を検出し電動モーターを停止するスイッチが作動せず、左右の移動金具が端部の金具に当たって停止することがあります。そのため、このような操作を繰り返すと、移動金具が損傷して異音が発生し、最悪の場合、リフトが傾くおそれがあります。
- 改善の内容
- ①全車両、当該シャフトと連結棒を対策品と交換します。
- ②全車両、当該スイッチと作動板を対策品と交換します。また、移動金具を点検し、損傷しているものは新品と交換します。
- 自動車使用者等に周知させるための措置
使用者:ダイレクトメールで通知します。
自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載します。
改善実施済車には、その旨を点検整備記録簿に記載します。 - 対象車両
車名 型式 通称名 対象車の車台番号
(シリアル番号)の範囲及び製作期間対象車
の台数備考 ダイハツ E-SR40N
GF-SR40Nデルタ
ワゴンSR40-0042650~SR40-0111077
平成9年7月7日~平成10年7月6日11台 ①、②
SR40-0127746~SR40-0211348
平成10年10月28日~平成12年3月2日9台 ② GF-SR50N SR50-0074242
平成11年7月19日1台 ②