

フルモデルチェンジしたダイハツ・ムーヴ。そのインプレッションをファッションやライフスタイルを通して、数々のプロダクツを見てきたなかで自分流のライフスタイルを確立している人たちに聞く企画。今回はメンズのファッション誌やテレビなどでも活躍するファッションライターのいくら直幸さんと、BONCOURA(ボンクラ)のディレクターである森島久さんに聞いてみた。


いくら直幸さん
1978年生まれ。アパレルブランドのPR職を経て、その後メンズファッション誌の編集者からフリーランスに。雑誌からウェブ、TV番組と、独自のスタイルとセンスで、30~50代をメインとしたメンズファッションを提案、解説することを中心に活動している




森島久さん
10代のころからヴィンテージに目覚め、今では古着だけでなく、幅広いジャンルのアイテムを収集。その経験や知識をベースに、2011年から自身のブランドとしてBONCOURAを始動。原料からこだわった渾身のアイテムたちは、国内外を問わず人気を集めている








最初に見たときに目に入ったのは、直線を基調にしたスタイリングですね。僕は洋服もモノも、ギアという側面があるプロダクツが昔から好きで。そういうアイテムって、機能美というか、ギア特有の無駄の無いシャープなデザインが特徴だと思うんです。新型ムーヴにはそんなアイテムに通じるところを感じました。
個人的に持っているものは昔からあるモノや古いモノが多いんですが、それって、直線的なデザインのモノを探していくと、どうしても古いモノに行き着いちゃうみたいなところがあるんだと思います。現代のモノってラウンドシェイプしたデザインが意外と多いんですよね。
なので、ムーヴの持つ直線を基調にした精悍でシャープな顔立ちは真っ先に気になりましたね。大人っぽい精悍なデザインって軽自動車にも見事にハマるんだなと。こういうデザインは、僕の好きなモノにも通じるところがあると思います。

実際に自分が運転することも考えながら運転席に座ったんですが、インパネや各種のメーター類など、視認性も高くて思った以上に視界の広さを感じましたね。きっと細部まで煮詰めてデザインされているからだとすぐに感じました。
軽自動車の内装って、どこかシンプルだという先入観があったんですが、9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ(※)や、エアコンの吹き出し口の周り、それにステアリングにあるシルバーのパーツなど、高級感を感じますよね。派手さはないけどしっかりと上質。大人でも気分が高まるデザインですよね。
※ 9インチスマホ連携ディスプレイオーディオはメーカーオプション

クルマにはある程度のユーティリティを求めたいタイプなので、軽自動車でここまでユーティリティを感じたのは初めてかもしれません。
サイドのパワースライドドアを開けたときに見える後部座席の空間の広さはパッと見でも広々としているのもデザインの妙なのかなと。これならファミリーユースとしても助かるだろうし、僕の場合は仕事柄、クルマで移動しているときにも急に原稿を執筆しなくてはいけなくなったり、リモート会議が入ったりすることがあるので、そういうときに後部座席をワークスペースとしても使えそうなのがいいですね。
このユーティリティの高さは近所だけでなく、長時間の運転も楽しめるワンデーツアラーとしてもいいですよね。個人的にはコンパクトカーといえばダイハツのイメージが昔からあるので、ダイハツからこういうモデルが登場してくれたのは、ある程度ファッションやライフスタイルが確立している大人たちにとっても選択肢になるモデルですよね。

- ※1RS、Gは標準装備。Gは左側のみ。右側はメーカーオプション
- ※2RSには両側パワースライドドアを標準装備。G、Xは左側のみ。右側はメーカーオプション
- ※3Lを除くすべてのグレードに標準装備。G、Xは左側のみ。右側はメーカーオプション
ファッションも道具も確固たるものさしを持ってチョイスするいくらさん。そんないくらさんの視点から見ても魅力を教えてくれるダイハツ・ムーヴの存在。こだわりのライフスタイルに精通している人にもしっかりと印象を残してくれるクルマだと教えてくれた。






もともとアメリカのヴィンテージが好きで、古着やアンティークなど、今でも自分の目線で収集しているんですが、そういうモノって、時代や流行に左右されることのないデザインや質感だと思うんです。僕がやっているBONCOURAも、ベースにあるのは「自分がずっと着たい服」なので、そもそも毎年の流行なんかは考えません。新しいムーヴを見たときに思ったのは、シャープなスタイリングがまずは目に入りましたね。
このクルマのデザインやスタイリングは、ボクら世代でも惹かれる精悍さがあるので、メインで使うクルマとして十分通用する風格があると思いますよ。
特別、飾り気があるわけではないけど、しっかりと主張する顔立ちや、大人がみても「なるほどね」と思わせる上質感もいいですね。
精悍で二枚目な顔立ちは大人でも違和感なく受け入れられます。ある程度の年齢になってくると見た目の派手さやカワイさは必要ありません。洗練されたデザインや、ディテールの上質感など、そういう本質的な部分がモノ選びの基準になってくるので、こういうデザインで登場したのはある意味驚きでした。

パッと見で大人っぽいなという印象を持ったんですが、それでいて居住性や快適性といった機能面もしっかり持ちあわせていることもいいですね。
僕は仕事で大量の生地を持って縫製工場なんかに出向くんですけど、そういうときにパワースライドドアから生地を後部座席に大量に積み込んでなんていうシーンが想像できます。
軽自動車といっても後部座席のスペースも広々としているし、これなら狭い道も多い田舎の工場があるエリアなんかもすいすいと走ってくれそうなのも気になりましたね。といっても、デザインは精悍で大人っぽいので都会の喧噪も似合うでしょうし、けっこう僕の普段の生活でも馴染んでくれそうなクルマだと思います。
- ※1RS、Gは標準装備。Gは左側のみ。右側はメーカーオプション
- ※2RSには両側パワースライドドアを標準装備。G、Xは左側のみ。右側はメーカーオプション
- ※3Lを除くすべてのグレードに標準装備。G、Xは左側のみ。右側はメーカーオプション
- ※1RS、Gは標準装備。Gは左側のみ。右側はメーカーオプション
- ※2RSには両側パワースライドドアを標準装備。G、Xは左側のみ。右側はメーカーオプション
- ※3Lを除くすべてのグレードに標準装備。G、Xは左側のみ。右側はメーカーオプション

ムーヴってもう少し丸みのあるデザインというイメージがあったんですけど、キリッと直線をメインにしたデザインは僕らの世代にも受けるんじゃないかなと。
むしろ大人が乗っているのが似合う上質な雰囲気が、外観だけでなく内装からも感じますね。フロントからリヤまで続くラインや、アルミホイールの精悍なデザインなど、気持ちよく走りそうな印象もありますよ。
こういうアプローチの軽自動車は初めてなんじゃないですかね?飾り気は無くても本質的な部分にしっかりとしたデザインの主張があるんで、パッと見ただけで上質で大人っぽい印象を持つクルマですね。
サイズは小さくてもしっかりと主張してくれるシャープな顔立ちは、大人でも堂々と乗っていい風格があるので、クルマをよく知っている人にも選択肢のひとつになってくれると思うし、ボクら世代にとってもうれしい登場ですね。

ヴィンテージに代表される時代を経ても色褪せないプロダクツを愛し、それを自身のデザインにも反映させる森島さん。多くのプロダクツやスタイルを体験して確立された森島さんならではの審美眼にもダイハツ・ムーヴは選びたいモデルとして存在している。
問い合わせ先/ダイハツお客様コールセンター TEL:0800-500-0182(受付時間 9:00~17:00)
Photo/T.Takano タカノタンポポ Styling/T.Nakajima 中島貴大