手ごろな価格で最新のテクノロジーを満載し、スタイリッシュで実用的に優れるダイハツの軽自動車新型MOVEは、スマートなライフスタイルの後押しをしてくれる最高のパートナーだ。長きにわたって日本のスモールカーライフに新しい価値観を提案してきたMOVEの歴史をひも解きながら、新型MOVEの革新的なポイントを解説しよう。ナビゲーターはDIME編集室長を務める安田典人と、ラジオDJにしてクルマへの造詣も深いピストン西沢さんだ。
1980年代、日本の自動車メーカーは長い時間をかけて磨き上げたエンジニアリングを次々と市販車へ投入。それまでとは比べ物にならないほど高性能で上質なモデルが世を賑わした。好景気でもあったこの時代、自動車販売台数は右肩上がりに伸び続け、経済的な軽自動車も、1990年代にかけて“憧れのマイカー”人気を支え続けた。自動車保有台数において、軽自動車は1985年の201万6487台から1995年には577万5386台(出典:日本自動車工業会)と、わずか10年で2倍以上の伸びを示した。
そんな1995年に発売されたのが、初代MOVEだ。軽自動車にはエンジン排気量やボディサイズに定められた規格があり、性能はもちろん、各種機能やデザインが差別化しづらい傾向にある。その点、初代MOVEには小型車や軽自動車作りで研鑽を積んできたダイハツの技術力が存分に発揮されていた。
最大の特徴といえるのが、頭上空間を広くとった設計。ドライバーのみならず同乗者も快適さを味わえる室内空間を実現したうえで、走る楽しさや安心感を高める操縦安定性と乗り心地を備えた初代MOVEは、クルマを身近な存在として暮らしに取り入れたいと願うユーザーの心を捉えた。
当時、青年期にあった安田DIME編集室長とピストン西沢さんも、初代、そして代を重ねていくMOVEの革新的なキャラクターに感銘を受けたという。
安田「僕は当時大学生でした。初代MOVEはそれまでの軽自動車にはない発想が新鮮でしたね。室内が広くてポップな色合いのボディカラーという。実用性の高さが伝わってくるし、このクルマでどんなことをしようかと想像させてくれたことを覚えています」
ピストン「僕はそのころ、もうラジオDJの仕事に就いていました。音楽をはじめとする若者の嗜好をとらえるのが仕事ということもあり、初代MOVEには共感できたなあ。遊びといえば、海やスキーが大人気だった時代に、若者でも手が届く遊びのクルマとしてね。車両価格や税金の安さは若者にとって大きな購入ポイントだし、みんなで乗っても天井が高いからストレスがない。そうしてワイワイ喋りながら遊びに行くのが楽しいクルマだった」
初代MOVEは
天井高を大きくとった
室内空間が特徴。
安田「2代目以降もMOVEは洗練を増しながら個性を発揮していましたね」
ピストン「うん。初代の販売期間中に追加された、ドレスアップバージョンのMOVE CUSTOMがすごい人気になっていった記憶がある」
安田「MOVE CUSTOMには、車高をわずかに下げた“AERODOWN”という仕様もありました。日本でもクルマをカスタマイズする文化が定着しつつあったなか、まさにトレンドを先取りしていたのがMOVEなんですよね。2002年に登場した3代目からは、標準モデルとカスタム系のキャラクターがより明確になっていきました。標準モデルは走行フィーリングや内装の質感を含めた上質でカジュアルな特徴を強調したものでしたね」
ピストン「一方のCUSTOMは、よりトンがったイメージに。21世紀を迎えて、誰もがこれからの生き方や考え方を意識するようになったと思うんだけど、MOVEは常に“これらのライフスタイル”を見せてくれたんだ」
安田「今の時代、クルマにはデザインや走行性能だけでなく、安全性の高さも購入動機の大きな要素となっていますが、その点でもMOVEは先進的でした。4代目は減速制御や先行車両の追従走行ができるレーダークルーズコントロールも装備されています」
ライフスタイルを
見せてくれた!
ライフスタイルを
見せてくれた!
ピストン「総合的な性能を高めることで、オーナーのライフスタイルの質もより洗練されていくということだね。4代目は広いパッケージングを突き進め、環境性能も追求。5代目は静粛性も高められ、6代目ではあらゆる性能をレベルアップさせている」
安田「4年スパンでのモデルチェンジで、MOVEは常に先を行く改良を施して僕らに夢を見せてくれました。おかげで軽自動車全体のシェアも昔とはくらべものにならないほど拡大し、ユーザーにとっても賢い選択のひとつになっていったのではないでしょうか」
このように、30年にわたって時代のニーズを読み取り、進化してきたMOVE。その最新モデルは、次の章で明らかに!
初めて新型MOVEを目にしたふたりは、少し離れた距離から全体のスタイリングをまじまじと見つめる。
安田「新型MOVEは全体のスタイリングがどちらも堂々として迫力がありますね!」
ピストン「躍動感がある! MOVEという車名にふさわしい、行動的なクルマを体現したデザインだね」
安田「時代を問わず、自分が身に付けるものはかっこよくありたいと願うもの。特にクルマは目立つし、自分らしさを表現するうえでデザインは重要なポイントですが、新型MOVEがすごいのは、動的なデザインでスポーティ感を表現しながら、乗降性にも配慮している点。それがMOVE初となるスライドドアの採用です」
都会から離れた海に
ドライブに行ったり、
そんなライフスタイルに
明るい色のMOVEは
とても似合うと思う
幅広い世代に似合う
スタイリングで、
明るいカラーリング
(スカイブルーメタリック)
との相性も抜群。
ピストン「パッと見ではスライドドア付きのクルマだとはわからなかったほど。開口部が広く乗り降りしやすいスライドドア付きのクルマは、車高のあるハコ型のミニバンが中心でしょ。新型MOVEの車高はRSで1,655mm(2WDの場合)に抑え、スタイリッシュなのがいいね」
安田「スライドドアは普通のヒンジ式ドアよりも構造が複雑で部品も多くなるので、軽自動車のサイズで取り入れるのは簡単ではないと思うんですよね。それを実現しつつ、そのなかで動きのあるスタイリングにまとめあげたダイハツの技術力に敬服しますね」
バンパー左右上部の
ブラック塗装部分がボディを
絞り込んだように見え、
スタイリッシュな印象に
見せている。その効果もあって
全然ハコっぽく見えない!
スライドドアを実際に開閉するふたり。
ピストン「おおーっ、開口部が広いぞ」
安田「新型MOVEには『ウェルカムオープン』という機能が付いています(※4)。降車時にインパネにあるスイッチで予約しておけば、乗車時に電子カードキーを持ってクルマに近づくだけで自動で解錠され、スライドドアが開きます」
ピストン「両手がふさがっているときに限って、キーがポケットの中かバッグの中にあるのか分からないことがあるんだよね。そんなときに助かる!」
※3:RSには両側パワースライドドアを標準装備。G、Xは左側のみ。右側はメーカーオプション。
大きく開く
パワースライドドアを
両側に採用(※3)。
ワンタッチで解錠・施錠を
サポートする機能も
付いて便利!
安田「さらに『タッチ&ゴーロック』という機能も(※5)。これは電子カードキーを携帯していれば、スライドドアが閉まりきる前に、フロントドアハンドルに付いたリクエストスイッチに触れるだけで、ドアが閉まったあとの自動ロックを予約。急いでいるときなど、ドアロックを待たずにクルマから離れられます。この『タッチ&ゴーロック』機能は電子カードキーでも行えます」
ピストン「時々、道が渋滞して仕事に遅刻しそうになることがあるんだ。駐車場に止めたらすぐ移動したいとき、助かるよねー」
※5:Lを除くすべてのグレードに標準装備。G・Xは左側のみ。右側はメーカーオプション。
大きすぎないボディサイズで
スライドドアを装備したクルマが
欲しいという人にすすめたい。
室内高にも余裕があるので、
外出先の駐車場で子供を着替え
させたりするのに便利!
両側パワースライドドアを何度も開け閉めしたふたりは、続いてリアシートへ乗り込んだ。
安田「天井が高いのは当然として、足元の空間も余裕があります。それにシートがしっかりと作られているので座り心地も良好。これなら長時間のドライブも快適です。新型MOVEなら、何気ない日常が楽しくなりそうですね」
ピストン「乗り降りが楽で後席も広いから、大切な家族や友人を気兼ねなくドライブに誘える。いつも誰かを乗せていきたくなるクルマだね!」
大人2人が
座っても広々!
体の収まりが
よくて楽だね~
1995年から進化を続けてきたMOVE。世代ごとに、その時代のトレンドやライフスタイルの嗜好を先読みし、“クルマと暮らす”楽しさを提案してきた。自分を表現する手段でもあるクルマのスタイリングには時代感があってほしいと願うものだが、その点、新型MOVEのスタイリングはこれからの時代に求められる多様な価値感に対応した魅力にあふれている。
2分割式の
リアシートは別々に
前後スライド可能
(写真はRS)。
安田DIME編集室長とピストン西沢さんによる新型MOVEの実車チェックは、さらにクルマのディテールに及ぶ。
安田「さきほど“動きのあるスタイリング”と言いましたが、それは細部の作りこみの高さも重要な要素となっていますね」
ピストン「確かに。特にいいと思うのは、ヘッドランプまわり。フロントフェンダーの上からヘッドランプにつながる曲線が美しいんだ」
安田「角度を変えて眺めると、また違った魅力を感じられますね。凝った造形だと思います」
ピストン「でしょ? 美しさってすごく大事で、クルマに対する見方が道具からパートナーに変わるポイントだと思う。愛着が湧いてくるし、自分で洗車したくなるんだよね」
かっこいいぞ、
新型MOVE!
“高見え”する
デザインですね!
安田「リア部分の造形も見ごたえありますよ。最後部のピラーと周辺のパネルからなる部分の造形が、まるで飛行機の垂直尾翼のようなデザインでかっこいいですね。心を動かすクルマ=MOVEを象徴する部分ではないでしょうか」
ピストン「こうした新しいデザインを取り入れることで、新型MOVEは動きのあるスタイリングとして成立しているんだね」
安田「室内空間にもデザインの先進性が見て取れます。ベンチシート感覚のフロントシート、上部の突起が少なくフラットな前面のインパネなどがもたらす開放感。シート生地も質感や触り心地がよく、ドアのひじ掛け部分にも同じ素材が使われています。一見すると分からないけど、実は誰もが使いやすさを感じられる設計に、スライドドアだけじゃない新型MOVEの深い魅力を感じます」
フェンダーから
ヘッドランプにかけての
曲線が美しい!
自分で洗車したくなる
デザインだね
ピストン「コロナ禍があって、余暇の楽しみ方も変わってきたでしょ? これからの時代にふさわしいクルマ選びを考えたとき、愛着が湧いて実用性が高くてコスパも抜群にいい新型MOVEなら、さまざまな使い方に対応できる。それくらいバランスのいいクルマなんだ。新型MOVEは」
安田「本当にそうだと思います。多様な価値観の下で重視されるのは、バランスのよさ。新型MOVEならゴルフ場にも乗っていけるし、むしろ今は、それが賢い使い方だと思うんです。ゴルフだけじゃなく、小型自転車を積んでの釣り、あるいはローカル鉄道の写真撮影とか、いわゆる“ソロ活”にも便利。しかも、ダイハツの予防安全機能『スマートアシスト』が17種(※9)も搭載され、ドライブでの安心をサポートしてくれます」
※9:スマートアシストの機能はグレード別設定で、一部はメーカーオプション。
リアシートの
背もたれをたたむと
広い荷室に。
ピストン「ライフステージの変化に対応できるクルマを探したら新型MOVEに行きついた、という人はいっぱい出てくるんじゃない?」
安田「若い世代はもちろん、我々やもっと上の世代にも合いますよ。いろんなものを見て、体験してきた世代ならではの審美眼が、新型MOVEをより豊かな人生に引き上げる存在として浮かび上がらせるはず」
ピストン「安田さんが言ったソロ活クルマとしての使い方が、まさにそうだね」
安田「ソロでもいいし、子育てを終えた夫婦が新たなライフスタイルとして新型MOVEを選ぶのはアリだと思います。これだけの実用装備にお求めやすい価格は、目利きの選択です」
ピストン「そうそう。常に先を見て充実したライフスタイルを送る目利きは、行動的な新型MOVEを選ぶという。クルマの価値をもっと理解したいと思う人が増えれば、また新しいカルチャーが生まれてくるよ、きっと!」
これからの時代、
スマートで賢い選択を
してみませんか?
豊かな暮らしを
新型MOVEが後押し
してくれます
新型MOVEは
週末を変える
パートナーだね!
写真/望月 浩彦 取材・文/櫻井 香
ゴルフバッグを
縦に2つ積める
広さ!
これからの時代、
スマートで賢い選択を
してみませんか?
豊かな暮らしを
新型MOVEが後押し
してくれます
新型MOVEは
週末を変える
パートナーだね!